世界有数の森林国である日本において、木は私達の生活に無くてはならない存在として、様々なところで活躍しています。
環境を守り、「木」と正しく付き合っていくために特徴や木に関するお話をご紹介いたします。
無垢材・集成材
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無垢材とは、天然の木一本から成っており、貼り合わせ等をしていない木材のことです。
伸びたり縮んだり、まるで「生きている」ような性質を持っています。
自然の美しさと香りのある、人間と地球環境にやさしい資源です。
一方、集成材とは、木を薄くスライスしたものを接着剤で貼りあわせて1本の柱や板にしたものです。
木の性質である、割れ、狂い、収縮率を減少させ、天然木の1.5倍以上の強度があるとも言われています。
乾燥材
乾燥材はKD材(Kiln Dried)とも言われます。
乾燥されていない木材は、グリーン材、生木、未乾燥材と言われます。
乾燥材のお話をする際に欠かせない言葉が「含水率」ですが、これは木材にどのくらい水分が含まれているかを比率で表したもので、含水率が低いほど乾燥している状態といえます。
用途に応じて乾燥材に求められている含水率も異なりますが、一般に柱、梁の構造用集成材の場合で15%以下とされています。
20%以上になると木材の強度が落ち、木材腐朽菌やシロアリが発生しやすくなるといわれています。
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木材の狂い・収縮が少ない 製材直後の木材には多くの水分が含まれています。この水分が繊維飽和点(含水率約30%)以下になりますと木材は収縮し、吸収すると膨張します。 |
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菌や虫に犯されなくなる 含水率が20%以下のなると、普及菌や変色菌に犯されなくなります。また、虫がついても乾燥温度60℃ 以上で乾燥すると、幼虫・卵まで死滅します。 |
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木材の強度が強くなる 木材の強度は繊維飽和点(約30%)以下になりますと、含水率が低くなる程、強度も増します。 |
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加工性がよくなる 一般的に、切削・接着・塗装・薬剤処理などの加工性が良くなります。 |
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保湿性が良くなる 含水率が低い程、熱伝導率が低下するため保湿性が良くなります。 |
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運搬が楽になる 乾燥すると木材の重量が軽くなるので、輸送が楽になり、輸送コストも軽減されます。 |